お相撲さんがやってきた!
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「あ、島田さんやん!」
島田さんは器を受け取って、それを食べ始めた。
「何食べたはんにゃろ?」
そこに立てられたのぼりを一くんがたどたどしい感じで読み上げた。
「ぜ、ん、ざい……?」
「え、ぜんざい?」
あたしは、二人を引きずるようにして、島田さんに近づいた。
「島田さん!」
その小山のような背中に呼びかけると、島田さんはのっそりと振り返ってあたしを見下ろした。
「──あ、これは、」
「のぞみです」
「これはこれは、皆さま方お揃いで」
島田さんにとっては、平助くんや一くんは格上の幹部隊士になる。
言葉遣いや態度も丁寧に、そして少し照れたように言った。
大きな手に持った小さなお椀がかわいらしい。
「ぜんざい食べたはるんですか?」
「ええ、」
島田さんは一層照れた。
「故郷では汁粉というんですが、京では【ぜんざい】と言うのですね」
汁粉とぜんざいは別物だと思っていたあたしも驚いたが、同じように、平助くんと一くんも「ほーう?」というマヌケ面を下げていた。
「平ちゃん、あたしも食べたい。これで買える?」
あたしは土方さんにもらった小銭を袂から取り出して手の平にのせた。