お相撲さんがやってきた!
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【平助にでもつれていってもらえ】と、お小遣いをくれたので、あたしは平助くんたちの部屋へ向かった。
「平ちゃん!」
「おう、相撲見に行こうぜ」
すでに身支度を整えている平助くんと一くんが部屋から出てきたところを捕まえた。
「総司くんは?」
「さあ、朝飯のあとから見ねぇけど」
(──、あ)
ひょっとすると、菊ちゃんと一緒なのだろうか。
そう思ってそれ以上訊くのはやめた。
いつもは、子供たちが走り回る広い境内も、今日は門の手前から押すな押すなの大混雑。
いったい、こんなたくさんの人がどこから湧いて出たんだろうという大盛況。
はぐれないように、あたしは平助くんと一くんの腕を取った。
「吹き玉やぁ、さぼん玉!吹けば五色の玉がでるぅ!」
その声の方を見てみると、
「わー、シャボン玉やん!」
江戸時代にすでにそれがあったことに目を見張った。
いつの時代も小さい子供はシャボン玉が好きと見えて、麦わらの先から吹き出されているシャボン玉に歓声をあげている。
釜を収めたかつぎ箱を地面に置いた甘酒売り、ところてん売り、虫売り、金魚売りなど、まるで【あっち】と変わらない縁日の様子。
その屋台に並んだ、ひときわ大きい人を見つけた。