Missing Without A Trace
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「それで、君は一体なにをやらされてるの?」
文机に頬杖をついて、総司くんはくすくす笑いながらあたしの手元を見下ろしている。
「あのクソおやじ、いつか絶対寝首かいたんねん!!」
土方さんはニヤリと笑ったあと【特別なお仕置き】を言いつけた。
「何か知らんけど、ようけ恋文出してきて、【これに全部返事書いとけ】って、こうや!」
遊女たちから送られてきた大量の恋文に宛てて返事を書いて送っておけ──という、超しょうもないお仕置き。
「──で、君は土方さんが書いたお手本を何枚も写してるってわけ」
呆れた調子で言って、総司くんは土方さんが書いたお手本をひらりと取り上げた。
「はぁ、相変わらず、陳腐な句だなぁ」
「あ、やっぱりそう思う?」
総司くんが言っているのは、手紙の最後に添えられている恋の歌だ。
【しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道】
「何言うとおんねん、頭おかしいんちゃうかって感じやろ。
この字余りもダサすぎ!
おもくそドン引きされろエロオヤジが!
あー、ええ気味!」
また一枚書き終えて、「一丁上がり!」と畳の上に放り出す。
「あ、そうや!」
あたしはにやりと笑って、総司くんに訊いた。
「なあ、【なんちゃって】ってどう言うん?」
「【なんちゃって】?」
「えーと、【うそ、うそ、】みたいな感じ。
この歌の後につけとくねん」
総司くんは「悪い子だなぁ」とニヤニヤ笑って「これでいいんじゃない?」と教えてくれた。
【歳三如何のよミ違ひ】