Missing Without A Trace
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台所へ朝食を取りに行くと、お梅さんがいた。
「のぞみはん、もう具合はよろしいのん?」
おはようございます──と挨拶して、あたしは「はい」と笑顔を作った。
「昨日はありがとうございました」
お梅さんは、「いえいえ、」とひらひらと手を顔の前で揺らした。
「えらい騒ぎになってしもて、堪忍え」
お梅さんは悪びれた様子もなく、昨日の顛末を教えてくれた。
つまり、こういうことだ──
夕刻、芹沢さんと屯所に戻ってきたお梅さんが見付けたのは、縁側に倒れているあたしだった。
「えらい熱や、お蒲団連れていかんと」
お梅さんが言うと、芹沢さんは「よしよし、」とあたしを抱き上げた。
「随分と熱いな、医者を呼ぶか?」
「とにかく、冷やしまひょ」
芹沢さんはうなずくと、自室の方へと歩き出した。
「のぞみはんの部屋に寝かせはった方がええんとちゃいますぅ?」
お梅さんが言ったが、にやにや笑いながら自分の部屋へと連れて行ったという。
あたしは、苦笑いを浮かべた。
「芹沢せんせてな、あれで結構お茶目なお人なんや」
お梅さんは屈託なく笑う。
「ちなみに、浴衣に着換えさせてくれはったんもお梅さんなんですよね?」