Missing Without A Trace
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井戸から水を汲み上げて顔を洗う。
冷たい水が気持ちいい。
ごしごしと手ぬぐいで顔を拭いていると足音が近付いてくる。
見ると、平助くんだった。
「のぞみ~~!」
平助くんがにこにこしながら駆けてくる。
あたしの前までやってくると、にこにこ顔を急にむすっとさせた。
「もう、心配させやがってぇ!」
両手を腰にあてて、頬を膨らませる。
そんな可愛い顔で怒られたって怖くはないけど、あたしは申し訳ない顔を作った。
「ごめんな、心配させてしもて……」
「まったくぅ」
平助くんは、両腕を突き出したかと思うと、あたしをぎゅうっと抱きしめた。
「何ともなくて、ほんと良かったよ。
ごめんな、放ったらかしにして」
(平ちゃん……)
あたしも腕を回して、平助くんの身体をぎゅうっと抱きしめる。
「──って、どさくさに紛れてお尻触んのんやめてぇさ、もう!」
合わさった胸と胸の間に両腕を突っ込んで、平助くんを押した。
「ちぇーーーっ、なんだよ、いいだろう?ちょっとくらいぃ」
「上品な顔で下品なことせぇへんの!」
大して嫌ではないが、一応ケジメとして、
「エロガッパ!」
平助くんのお尻に威力のないキックを食らわせた。
笑顔でキックを受けて、平助が追いかけてくる。
「やったな、この野郎~」
いやーーー、と逃げ回っていると、土方さんがやってきた。
急に立ち止まったあたしに、平助くんが背中からぶつかってきて、だらりと胸の前に腕を回してくる。
「朝っぱらから屯所の中でいちゃつくな」
憮然として言って、あたしたちの脇を抜けて行く。