Missing Without A Trace
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(……、総司くん?)
なぜか、総司くんが壁に背をもたせ掛け胡坐をかいて、がっくりと頭を垂れている。布団のすぐ横で。
更にもう一つの寝息というかイビキに気付いて縁側の方を見ると、
(────!!)
(なんでや!!?)
平助くんが添い寝(?)してる!!!
(なんなん?!この状況!!)
上半身を起こしたあたしの手に濡れた物が触れた。
(──うん?)
(あ──手ぬぐい)
(あたしは、どうしたんやろう……?)
(熱中症……かな?)
もしかして、交代で冷やしてくれてたんだろうか。
とにかく、こんな格好で眠っている総司くんに申し訳ない。
あたしは、総司くんの腕に触れようと手を伸ばした。
だけど触れる直前に、総司くんはパチッと目を開けた。
「わ、びっくりした」
総司くんは、睨み付けるようにあたしを見た。
「びっくりしたのはこっちの方だよ」
「──ご、ごめん。
ていうか、あたし、縁側で寝てへんかった?」
「そんなとこで寝てるから」
呆れた調子で総司くんが吐き出した。
「もしかして、ここまで運んでくれたん?」
「……うん、」
総司くんは少し黙ったあと、怒ったように言って目をそらせた。
「芹沢の部屋からね」