Missing Without A Trace
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本人がひょっこり帰ってくることもなく、四半時が過ぎた。
ようやく、どたどたと荒々しい足音が玄関に響いて、土方はそちらへ顔を向ける。
息を切らして帰ってきたのは、三人。
「前川邸には行ってない。
隊士たちにも訊いて回ったけど、見た者はいなかった」
「近所にもいねぇみたいだ」
そう報告されて、土方は眉を寄せた。
「じゃあ、どこへ行ったんだ」
沖田が面倒臭そうに起き上がった。
「出て行ったんじゃない?」
「出て行った?!」
藤堂が素っ頓狂な声をあげた。
「そんな訳ねぇよ、どんな理由があって出ていくんだよ。
今日も、すっげー楽しそうにしてたのに」
土方が藤堂に顔を向けた。
「今日、どこへ行ってた」
「鴨川だよ。
暑いからって、俺と左之さんと新八っつぁんと一緒に鴨川に入ってはしゃいでたんだ」
(──鴨川、)
土方は顎を撫でた。
「何か、変わった様子はなかったか」
「別に、」
藤堂は不貞腐れたように言う。
「あいつを一人にしたり、あいつ一人、はぐれたりしなかったか」
土方は思い出していた。