Missing Without A Trace
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近藤の部屋にももちろん居なかったし、井戸端にもいなかった。
「誰かと出かけてんのか?」
左之助が皆を見渡す。
皆はお互いに顔を見合わせた。
珍しく全員揃っている。
いないのは近藤と山南、斎藤だが、今は大坂へ行っているからだ。
「どこへ行ったんだ」
土方の問いかけに、原田と永倉が立ち上がった。
「ちょいと、その辺を見てくるよ。
昼間、かなり暑かったからな。夜風に当たってるのかもしれねぇ」
「だな、俺も新八と一緒に見てくる」
「念のため、前川邸も当たってみてくれ」
「じゃあ、俺が行ってくる」
土方の言葉を受けて、平助が動いた。
三人の背中を見送ってから、井上が口を開いた。
「一体、どうしたんだろう」
井上は心配顔を土方に向けた。
「新八が言うように、その辺をぶらぶらしているんだろう。
ったく、いちいち面倒のかかる餓鬼だ」
土方は舌打ちをしながら、不安が背中を這い上がるのを感じた。
もう日も落ちてしまっている。
そう遠くへは行かないはずだ。
ちらと部屋の隅に視線を動かすと、沖田が肘枕で寝転んでいる。
「総司、お前は捜しに行かねぇのか」
「……ええーーー、なんで僕まで?」
あからさまに嫌そうな顔で、ごろんと背を向けた。