The Show Must Go On
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【土方さん】は、ウチワを取り出して怪訝な顔をした。
「妙な団扇だな」
それを、先ほどあたしをつかまえた男前の【山崎】に見せている。
「へぇ、何で出来てるんでしょうね」
(プラスチックに決まってるやん)
あたしは、白けた目でそれを見物した。
「これも妙ですね」
【山崎】がタオルを取り出した。
「手ぬぐい、か?」
【土方さん】がまた顔をしかめる。
この男は、よっぽど顔をしかめるのが好きらしい。
(カッコええつもりか……)
まあ、確かに目鼻立ちは整ってはいるが。
彼らは次々と、カバンの中身を取り出しては、顔をしかめてためつすがめつしている。
「妙なものばかりだが、武器は持っていねぇようだな」
(そんなもん持ってたら、ここに来る前に銃刀法違反で捕まってるし)
「しかし、どこに寝かせるかねぇ」
少し年配の男性が心配そうな顔をした。
「男と一緒に女の子を雑魚寝させるのは問題有りじゃないでしょうか」
「なんなら、俺が一緒に寝てやろうか。夜這ってくる奴がいたら斬り伏せてやるぜ」
ガタイのいい人がニッカと歯を見せる。
(【斬り伏せて】──な、)
あたしも「あはは、」と愛想笑いを見せた。