Missing Without A Trace
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「のぞみはんは?まだ具合悪いんどすか?」
そう言って部屋に顔を出したマサに、皆「え?」と顔を上げた。
「動けへはらへんのやったら、誰ぞにお膳運ばせますけど」
「──え?」
平助がマサを見上げた。
「どういうこと、おマサさん」
「洗濯物畳み掛けやのに、その横で寝転んでたから。
畳んでる途中で、しんどなったんかいなと思うてたんやけど──違うんどすか?」
平助は皆を振り返ったが、やはり皆小首をかしげた。
そう言えば、屯所に戻ってからのぞみの姿を見ていない。
だが、姿が見えなくとも誰も不自然だとは思わない。
夕方からは洗濯物の片付けや、炊事の手伝いで近くにいないことが多いからだ。
「ちょっと、部屋を見てくる」
平助が立ち上がった。
──が、彼女の部屋はもぬけの殻だった。
畳みかけだったという洗濯物も見当たらない。
(土方さんのとこかな……)
そう思って覗いてみるが、部屋の主が机に向かっているだけだった。
「土方さん、」
背中から声を掛けると、「どうした」と声だけが返ってきた。
「のぞみを知らねぇ?」
土方が振り返る。
「どうかしたのか?」
「いや、まだよく分からねぇんだけど──」