Missing Without A Trace
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「お前ぇら、ほんと餓鬼だなぁ」
左之さんは半ば呆れ顔で、河原からあたしたちを見ている。
その横を駆け抜けて、奇声をあげながら新八さんが突っ込んで来た。
盛大に上がった水飛沫に、あたしたちはずぶ濡れになった。
「新八、何やってんだよ。
のぞみが水被っちまったじゃねえか」
「この暑さだ、すぐに乾くって!」
新八さんは、手で水をすくうと左之さん目掛けてかけた。
「おいっ、新八!!」
「ええやん、左之さんも入ろうさ~」
あたしが言うと、左之さんはため息をついて、
「しゃあねえなぁ」
下駄を脱ぐと、ばしゃばしゃと水の中に入ってきた。
そして、
「さっきのお返しだ!」
そう言ったかと思うと、新八さん目掛けて水面を蹴った。
結局、四人ともずぶ濡れになって、
「【水も滴るいい男】とは、まさに俺たちのことだな」
新八さんは言ってから、盛大にくしゃみした。
道行く人たちは、何事かとずぶ濡れのあたしたちを振り返っていく。
けど、屯所に着くころには、新八さんが言ったように、ほとんど乾いてしまった。
屯所に帰ると、すぐにあたしは洗濯物を受け取りに行った。
この頃では、取り込んでもらった皆の洗濯物をもらってきて、あたしが畳むことになっている。
あたしは、いつものように縁側に座って、洗濯物を畳んだ。
(なんか、すごい眠い……)
炎天下で水遊びしたせいで疲れが出たんだろう。
(ちょっと熱中症なんかも……)
眠気に耐えきれず、あたしは【ほんの10分だけ】と、縁側に寝転がった。