Missing Without A Trace
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膝小僧の下くらいの長さになった袴を見て、平助くんが少し顔をしかめる。
「それ──」
「早よ行こ!」
あたしは気に留めないで下駄を脱ぎ蹴とばし、水面目掛けて走った。
平助くんも歓声をあげながら、突っ込んでくる。
「左之さんと新八っつぁんも早く来なよーー!」
「あー、気持ちいい!」
「だな!」
それから、あたしの足元を見て、やっぱり眉を寄せた。
「お前、脚を出し過ぎじゃないか……?」
更に短くしようと、袴の裾を紐に挟み込んだので、太ももの真ん中まで見えている。
「だって、こうせんと濡れるやん」
「でも……」
「どうもないて。
ここに来る前は、もっと短いのん履いてたんやし」
それに、──と、あたしは続けた。
「今は平ちゃんと一緒やから、安心やろ?
変なヤツが絡んできたら、やっつけてくれるやろ?」
平助くんは、寄せていた眉を緩めると、
「ま、そうだな」
納得したように言って、
「けど、俺がいない時にそんな格好するのはやめておけよ」
「はあい」
「よし!」
平助くんは、笑みを浮かべた。