スパイ大作戦
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「馬鹿野郎、馬鹿野郎、──て。ビートたけしですか土方さん」
くくくっと笑う。
「冷たくて気持ち良かったでしょ?」
「だいたい、なんでこんなに冷めてやがるんだ」
「冷めてるんとちごて、冷やしてきたんです。
冷たい方がおいしいでしょ」
「冷やしてきただとう?」
「まあ、文句言う前に飲んでみたらどうなんですか?」
ぬっと突き出した湯飲みを受け取って、土方さんは口を付ける。
ごく、と喉が鳴った。
「どうです、美味しいでしょ?」
「──ん、ああ、悪かねぇな」
あたしはまた笑った。
「素直に【美味しい】って言うたらええやないですか。
ほんま、可愛ないですね」
「──う、うるせぇ、なんでお前ぇに可愛げがあるって思ってもらわなきゃいけねぇんだ」
「あっはは、そらそうですね。
ほな、島原の綺麗なおねえさんらには甘えたはるんですか?」
土方さんは、ぶっ、とお茶を噴き出した。
「あーあー、もうーーぅ」
「もう、って、お前ぇが悪いんだろうが!
変なこと言いやがって!」
「ええから、早よ立ってください。
お茶、染みになるんで」
懐から手拭いを出して、土方さんの着物に飛び散ったお茶のしずくを払うようにはたいていく。