The Show Must Go On
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(やっぱり……)
(そら、そう言うわな)
そういう芝居だ。
(【ショー・マスト・ゴー・オン】てやつか)
「あの、わかります。
そう言わなアカンお立場やということはわかります。
そういう設定なんですよね、ここは江戸時代かなにかで、電話とか電車とか、そういうのは存在しないってことになってるんでしょ?
けど、ちょっとあたしも非常事態なんで、電話だけ貸してもらえないですか。家族が心配するので」
沈黙が流れる。
ここにいる全員の頭の上に【?】が浮かんでいるようにしか見えない。
よし、こうなったら腹をくくるしかない。
お母さんの怒りは、帰ってから甘んじて受け入れよう。
「いいです、忘れてください」
あたしが言うと、【ヘースケ】がほっとしたように言った。
「じゃあさ、明日、俺が送っていってやるよ」
「ま、そんなとこだな」
【土方さん】が溜め息を落とす。
「だが、その前に、あんたの荷物を検めさせてもらう」
あたしは【山崎】が手にしている自分のカゴバッグを見た。
「べつに、いいですけど?」
幸い、生理用品は入れていない。
中にあるのは、ハンドタオル1枚と歩きながらもらったポケットティッシュ1個とウチワ1本、それと財布とiPhoneとバッテリー ──そんなところだ。