スパイ大作戦
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「面白いっていうか、単に馬鹿なんだよ。
さっきだってさ、屯所に呼びに行ったら、井戸端で平助と一緒に襦袢姿で足を冷やしてたんだから」
浪士組の若い隊士が五平の家の離れを借りて、日中でも女を連れ込むことがしばしばある。
彼女がここになかなか戻ってこなかったのも、藤堂と抱き合っていたからなのだろう。
そして、その情事の熱を二人で冷ましていた現場に沖田は遭遇してしまったのだ。
考えただけでも、菊は恥ずかしくて失神してしまいそうだ。
二人を批難するような沖田の口調に、どこかほっとしながら、菊はのぞみに味方するように言った。
「そやけど、お二人は、ええ仲なんどすやろ?」
「知らない。平助は言い寄ってるみたいだけど」
沖田はどこか不機嫌そうに言った。
「あー、もう!
総司! そんなとこでくっちゃべってないで、お前も入れよな!」
すると、総司くんが面倒臭そうに返事する。
「やだね、汗かきたくないし」
「ああ、くそっ!」
平助くんが袖で額の汗を拭いた。
「平助、だらしなー!」
五平が憎まれ口をきく。
「五平、藤堂さん、て呼んだげて」
平助くんが気の毒になってきて、あたしは五平に言った。
「ふふん、ほんなら、平助がオレをつかまえたらそう呼んだってもええで、藤堂さん、て」
「あ、生意気ー」
あたしは言って、平助くんに、近づいた。
「平ちゃん、あたしにタッチして」
「ふぁ?」
「タッチ、──えーと、ここ、手ぇパンて叩いて」
手の平にタッチをもらって、あたしはその場に下駄を脱ぎ捨てた。