スパイ大作戦
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「ほな、平ちゃんがオニな」
「──え、」
平助くんが言ったときは、既にみんな逃げていた。
「ずるいぞ、のぞみーー!」
「ぼんやりしてるもんが悪いんや。
悔しかったら、つかまえてみぃ!」
隣にいた五平が、憎たらしい口調で言った。
あたしと目を合わせて、「へへっ、」と笑う。
「くっそーーーーー!」
叫びながら、平助くんが駆けてくる。
あたしと五平は、パッと左右に別れて駆け出した。
「こんの、くそ餓鬼ぃ~~!」
平助くんは、五平を追って行った。
ちらっと総司くんを見ると、お堂に腰掛けて、菊ちゃんと談笑中。
(くっそー、なかなか二人の話が聞けん……)
(スパイって難しい!)
そんな事を思いながら、ゆるゆる走っていると、
「ぅおぅらぁぁぁぁああ!!」
雄叫びが背後から近づいた。
振り向くと平助くんが、直ぐ後ろに迫っている。
「やばっ!」
あたしは駆け出した。
「のぞみ、平助なんかにつかまんなよー!」
五平が声援を送る。
「藤堂さんだろ、藤堂さん!!」
平助くんが五平に言い返したが、その声は既に後ろの方だった。
五平がケラケラと笑っている。