スパイ大作戦
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壬生寺へ向かう。
(どうやって、見張ろう……)
スパイらしく、木の陰から見張るか──。
(いやいや、そんなんすぐにバレてまうわ)
そこは利用するような形になって申し訳ないとは思うけれども、スパイのあたしは非情にもならなければならない。
この際、なんでも利用するのである。
それが、たとえ、いたいけな少年であっても。
「のぞみ!!」
「──あんなぁ、」
あたしは、両手を腰に当てた。
「【先生】て呼ぶ約束やったやろうが、このクソ餓鬼」
「いてててて、」
五平の耳をぎゅうっと引っ張った。
「沖田、なんとかしてぇな!!」
総司くんは、菊ちゃんの背から赤ちゃんを抱き上げて、「あはは、」と笑っている。
その姿は、遠目に見ると【仲の良い若夫婦】に見えないこともない。
(ええ雰囲気やのになぁ……)
(身分制度、ってやっぱり理不尽やな)
五平の手首を引きながら、あたしはぼんやりとそう思った。
「なぁ、総司くんて、いつ頃から仲良しなん?」
探りを入れるべく五平に訊いた。
「お菊と、ていう意味?」
「──は?」
見ると、五平はにやにやしている。
「デキてるか気になる?」
にやにやしながら、逆にあたしに訊いてくる。
「──デキてる、てなぁ……。子供の使う言葉とちゃうやろ、あほ」
五平の頭を軽くはたいた。
「うちの家に離れがあるんやけど、たまに浪士組の兄ちゃんらが借りにくるんや」
「ふうん、」
「なんでや、思う?」
「──さあ、」