スパイ大作戦
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近藤も思わず笑みを漏らした。
「トシ、──お前、楽しそうだなぁ」
「──え、別に面白がってるわけじゃあ、」
「いや、結構結構」
土方は咳払いし、居住いを正した。
尚もにやにやしている近藤に向かって、憮然として言った。
「何だよ?」
「あー、いやいや、何でもない。
お前のそういう顔は久しぶりに見るなと思ってな」
土方は、眉を寄せて近藤を見た。
「実は、少し心配していたんだ。
お前、気を張り過ぎているだろう」
「──別に、そんなことはねぇ。
それに、必要だからそうしてるだけだ」
「ああ、分かってる。だが、時には息抜きも必要だ」
「息抜きなら花街でしてる」
土方が不貞腐れたように言った。
その口元に、少年っぽい表情が見え隠れしている。
それを見て取って、近藤は目元を和ませた。
「そうか、」
近藤は立ち上がった。
「その【ぼた餅】に進展があれば、また聞かせてくれ」
笑みを浮かべて言って、近藤は部屋を出た。