スパイ大作戦
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近藤は目を丸くし、甲高い声をあげた。
「何、総司に!?」
土方は、「しぃ~!」と指を立てる。
誰かに聞かれると後々面倒臭い。
「それは、確かなのか?」
「あいつからの情報だがな」
「のぞみ君からの?」
土方が彼女のことを名前で呼ぶことは滅多になかった。
【あいつ】と呼ぶ。
そこに、照れがあるのだろうと近藤は見ている。
「ああ、昨日、壬生寺へ総司を呼びに行かせたんだが、総司の奴、女と会ってたらしい」
近藤は目を丸くし、腕組みをした。
「総司がなぁ……で、相手はどのような?」
「あいつの話じゃあ、子守奉公の娘らしい」
「何、子守奉公?」
「ああ、」
「そりゃ、まずいな……」
近藤は渋い顔を作った。
沖田家は、姉の光が婿養子をとって一応後を継いだ形を取ってはいる。
だが、早くに逝去した父親はやはり総司を跡取りにとの思いがあり、光もそのつもりでいるようだ。
だが、当の総司本人がそのつもりが全く無いようなのである。
「やはり、カッちゃんもそう思うか」
「そりゃそうだろう。
お光さんが一応後を継いではいるが、沖田家の男子は総司だ。
奥州白河は阿部様のご家中の後取り息子の嫁取りともなれば、それなりの家から貰わねばならんだろう」
土方も我が意を得たりと、深く頷いた。
「そこでだ、見張りにあいつを立てる事にした」
「のぞみ君を?」
「総司とその娘が深い仲にならんよう、見張っておけと命じてある。
作戦名は、──」
土方はくすと笑う。
「ぼた餅作戦だ」