新たなるお役目
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「ちゃいますて、子守の女の子ですよ。
17才て、言うてましたよ」
「本当か?」
「はい」
土方さんは、腕を組んで「うーん」と唸った。
「とうとう総司にも春が来やがったか」
あたしは、にやにやと土方さんを見上げる。
土方さんは、総司くんのことを子どもの頃から知っているらしいから、兄のように(いや、親のように?)見守っているんだろうと思う。
「いや、あいつはそういうことにはとんと疎くてなぁ」
そうなんや、と総司くん顔を思い浮かべる。
「同じような年頃の連中が岡場所通いに狂い出した時も、あいつはそういうのに興味がないみてぇでな」
「土方さんていう反面教師が、すぐそばにいるしとちゃいますか」
あたしは、湯のみに手を伸ばして、ずずーっとすすった。
「──、お前ぇな」
「あっはは、耳が痛いですか?」
「うるせぇ、そうじゃなくて、
俺の茶を勝手に飲むなって言ってんだよ」
「──あ、ああ、すいません。
喉乾いてたんで、うっかり」
土方さんは、妙な顔つきであたしを見た。
「──で、お前ぇは、二人は恋仲だと見てるのか」
「まだそんな感じじゃないですけど、まあ、意識はしたはるんちゃいますか……、
全部飲んでもいいです?」
土方さんは複雑そうな表情で、
「──うん?……あ、ああ」
と言った。