新たなるお役目
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屯所に戻って、土方さんの部屋を覗く。
相変わらず机の前にいる背中に声を掛けた。
「総司くん、ちゃんと戻ってきました?」
だが、なんの返事も返ってこない。
(……、黙殺かいな)
まあいいや、とあたしは踵を返す。
洗濯物をもらってきて畳もう。
「どこへ行く」
(──は?)
あたしは足を止めて、振り返った。
土方さんは、背を向けたままだ。
「総司を呼びに行ったっきり、何処へ行ってた」
「ああ、……遊んでたんです。子どもらと」
そうだ、とあたしは部屋の中へ戻ると、土方さんの隣に座った。
「……お前ぇな、」
「はい?」
「くっつくんじゃねぇよ、馬鹿野郎」
「あ、すいません。そやけど、あんまり大きな声で言わんほうがええと思たんで……」
土方さんは、何やら「仕方ねぇな」という顔であたしを見下ろした。
「あのね、」
あたしは、声を潜めた。
「総司くん、お寺で誰といたと思います?」
「誰って、お前ぇもさっき言ってたじゃねぇか。
餓鬼どもと遊んでいやがるんだろう?」
「ふふふ、」
あたしは笑う。
「なんだ、気持ち悪ィ笑い漏らしやがって」
「そんなん、カムフラージュに決まってるじゃないですか?」
「何だって?」
「女の子ですよぉ、女の子」
土方さんを見上げると、呆気にとられた顔であたしを見下ろした。
「遊び相手の餓鬼か?」