新たなるお役目
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日はぎょうさん遊んでもろて、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ、年甲斐もなく楽しませてもらいました」
菊ちゃんは気づいたように、
「のぞみはん、おいくつどすの?」
そう訊いた。
「えーと、数えで20です」
「あ、ほな、ちょっとだけお姉さんどすね。
あては、十七なんどす」
「──それは数えで?」
「へえ」
菊ちゃんは可笑しそうに小さく笑った。
そうか、いちいち【数え】をつける必要はないのだ。
当然、みんな数え年なんだから。
「のぞみ、また遊びに来いよ?」
五平が背中を叩いてきた。
「こら、五平はん!のぞみはん、ですやろ?」
五平はけらけらと笑って走っていく。
また戻ってきて、
「なあ、【走り】教えてぇな」
そう言ってあたしの袖を引いた。
あたしは、上から五平を見下ろして、
「ふうん、まあ、どうしてもいうんやったら、教えたってもええけどなぁ」
「頼む!」
五平は顔の前で手を合わせる。
「まあ、あたしのことを【のぞみ先生】て呼ぶんやったら、教えたげてもええで」
「のぞみ先生、のぞみ大明神、この通りや!」
顔の前で合わせている手をこすり合わせる。
「しゃあないな、ほな、また遊びに来るわ」
「ほんまけ?」
「ほんまや」
あたしは五平と指切りげんまんをして別れた。