新たなるお役目
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しかし、この時代、基本的に走り方というかフォームが違うようで、
「捕まえたー!」
彼は直線コースであたしに捕らえられた。
「ちぇー、」
五平は悔しそうに両膝を手でつかんで、肩で息をしている。
「ねえちゃん、速いなぁー」
「まだまだ、修行がたりんぜよ」
少年の肩をぽんと叩いた。
その後は、乞われるがままに隠れんぼをしたり、あたしが【坊(ぼん)さんが屁をこいた(=だるまさんがころんだ)】を教えたりした。
ゴーーーーン、お寺の鐘が鳴る。
すると、皆、はっとしたように立ち止まった。
「五平はん、そろそろ」
お菊ちゃんが声をかける。
五平は、つまらなそうな顔であたしに言った。
「暮れ七つや、もうそろそろ帰らなあかん」
みんな時計を持ってないのに、どうして時間が分かるのかと思っていたら、どうやらお寺の鐘がそれを教えてくれるらしい。
(風流やなぁ……)
それに、時計を気にしていなくとも、鐘を鳴らしてくれるんだから分かりやすい。
「あたしもそろそろ帰らんと。
また土方さんに雷落とされるわ」
菊ちゃんの周りには子供たちが集まっている。
「みんなそろった?」
あたしが訊くと、菊ちゃんは「へえ」と笑みを浮かべた。