新たなるお役目
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【誰でもない近所の子】は小柄な女の子で、こちらに向かって手を振っていた。
「手ぇ、振ったはんで」
総司くんを見上げて言う。
「──え?」
「手ぇ振ったはんで。振ったげたら、総司くんも」
「──あ、ああ」
どこかどぎまぎして言って、総司くんは振り返ると小さく手を振った。
女の子が、丁寧に頭を下げる。
「仲良しなん?」
「──うん?……ああ、まあ、そうかな。
毎日、近所の子たちを連れて子守しに来るんだよ。
だから……」
あたしは総司くんを見上げる。
「だから、なに?」
「だから、ただ単に知り合いってだけだよ!」
「なんやさ、怒らんでもええやん。聞いただけやん」
総司くんの後について歩いていると、ばたばたと足音が背後から近づいてきた。
振り向くと、小学6年生くらいの男の子。
「沖田、もう帰るんか?」
小さい子に呼び捨てされてるのが可笑しい。
「うん、土方さんに呼び出しくらっちゃったし」
「ちぇー、」
その子は小石を蹴とばして、
「ほな、兄ちゃんでええわ。一緒に遊ぼ?」
あたしの腕をつかんだ。