新たなるお役目
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
壬生寺は、八木さんちの南隣にあるお寺で、その広い境内を隊士たちが稽古や調練に使っている。
門をくぐるとすぐに、子供たちの元気な声が聞こえてきた。
(あれか、)
(──面倒臭がりな総司くんが子供とたわむれる姿なんて想像できひんけど)
そんなことを思いながら進んでいくと、走り回っている子供たちから少し離れたところに、突っ立っている総司くんの後ろ姿を発見した。
(なんや、ちっとも遊んでへんやん)
「総司くーん!」
あたしは大声で呼んだ。
くるりと振り向いたかと思うと、総司くんはまた向こうを向いてしまった。
「総司くーん、土方さん、呼んだはんでーー!」
彼はまた、ちら、とこちらに顔を向けただけで向こうを向いてしまう。
どうやら、誰かと話しているようだ。
「ほーう、上等やん。
【こっちまで来い】いうことやな?」
独りごちながら、大股で総司くんに近づいていくと、突然こちらに向かって走ってきた。
「ごめんごめん、土方さんなんだって?」
あたしは総司くんの身体の横から向こう側を覗き見る。
「誰としゃべってたん?」
「誰でもないよ、近所の子。さ、行こう」
あたしの肩をつかんで回れ右させると、背中を押した。