新たなるお役目
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近藤と仲が良いように振舞っていたのも、案外自分に当てつけるためだったのか──土方は考えた。
確かに土方を慕っているようではあるし、部屋にも入り浸っている。
そう言えば、最初【肩を揉みましょうか】と言ってきたのはのぞみの方だ。
【代筆すれば、いつも土方さんと一緒にいられるから】とも言っていた。
(そういや、気付けば何かと傍にいやがるな……)
【白粉臭い】と顔をしかめるのも、あいつらしい悋気の表れなのかもしれない。
(なんだ、そうだったのか)
好きだと言われて悪い気はしない。
土方は胸の内で苦笑して、きゅっと手拭いを絞った。
すると、──
「トシ、なんとかしてくれ!
【どいつもこいつも白粉のニオイぷんぷんさせやがって】と俺まで叱られてしまったぞ」
近藤が這う這うの体で戻ってきた。
「ほうら、言わんこっちゃない」
「トシ、お前、ちょっと行って機嫌をとってこい」
「たく、しゃうがねぇなあ」
(可愛いとこあるじゃねえか)
土方はにやりと笑った。