新たなるお役目
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「おや、トシ、精が出るなあ。
帰って早々、もう稽古を済ませたか」
土方が井戸端で身体を拭いていると、背後から近藤の声がかかった。
「──あ、ああ、まあな。
こう毎日接待が続くと身体が鈍っていけねぇや」
──まさか、あいつに白粉臭いと鼻をつままれたのが気になってとは格好悪くて言えない。
「そうか、いや感心感心。俺も見習わねばならんな」
近藤は、そう言って笑った。
「それはそうと、のぞみ君は部屋にいるかな。
干菓子をもらったんで、早速分けてやろう」
誰に言うともなく言って、近藤は立ち去ろうとする。
「カッちゃん!」
思わず土方は近藤を呼び止めた。
「うん?」
「今は、やめたほうがいい」
「しかし、のぞみ君も干菓子が食べたいだろうし」
「後でいい」
「しかし──」
白粉の匂いをぷんぷんさせた近藤に、また腹を立てると後々面倒くさい。
おまけに、今自分が身体を拭いているのも、あんな小娘の機嫌を取るためかと鼻で笑われそうだ。
「やっぱり、今持って行ってやろう。
ここのところ留守番ばかりで退屈しているだろうからな」
「今はやめておけ」
「なぜなんだ、トシ」
近藤は不思議そうな顔で土方を見た。