The Show Must Go On
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十数分後、あたしはまた、屯所の座敷に座っていた。
彼らの視線が痛い。
「──で、てめぇは一体何者なんだ!なんで逃げる!?」
頭の上から怒鳴られて、竦み上がる。
(てか、それ、あたしのセリフやし!)
「まあまあ、土方さん」
長身イケメンが助け船を出してくれそうだ。
「男に乱暴されてんだ。そりゃ、俺たちからも逃げたくなるだろ」
いまだにあたしは【男に乱暴さた】設定になっているらしい。
飽きない人たちだな──と少し呆れたが、とにかく今はありがたい。
「だがな、」
忌々しそうに【土方さん】は唸る。
「女子とは思えねぇ足の速さだぜ」
(───、?)
(あたし、足、そんな速ないけど……)
というか、みんなが遅いのではないか?
【総司】がくすりと笑う。
「子供っぽく見えてるけど、案外長州の間者だったりして」
「くの一、とか?」
ガタイのいい人がニヤリと歯を見せた。
(【くのいち】ぃ!?)
この人たちは、いつまでこの遊びを続ける気なのか。
「ひと思いに斬っちゃいます、土方さん?」
あたしは肩を震わせた。
そこだけは、遊びじゃない気がしたからだ。