今夜は無礼講!
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ところが、聞こえてきたのは叫び声ではなく、朗々とした芹沢の声だった。
「これこれ、拙者は壬生浪士組の芹沢と申す。
角屋徳右衛門不埒によって七日間謹慎を申し付けると、左様に申せ」
言い終わるや、また破壊音が聞こえてきた。
「不埒なんは、どっちなんよ~~」
「いいから、黙って」
総司くんに手を引かれて、また広間に戻ると、そこには土方さんと新八さんのみがぽつんと座っていた。
「のぞみちゃん、無事か?」
新八さんが心配そうに訊いてくれる。
「のこのこ、こんなところまでやってくるからだ」
と、土方さんは冷たい。
「それを言うにゃったら、近藤さんに言うてくださいよぉ!
あたしが助けもとめてんのに、【しっしっ】って野良猫追い払うみたいにされたんですからぁ!」
そこへ、芹沢が扇をゆるやかに揺らしながら、笑みを浮かべて二階へ戻ってきた。
そして、あたしたちを見て、大声を立てて笑う。
「いや、こんにちはまこと愉快でござった!
平素気に入らぬ徳右衛門め、これで胸が晴れ申した。
拙者は町奉行へ参るによって、一足お先をいたす」
あたしがぽかんとする中、芹沢はくるりと踵を返すと、上機嫌の様子でまた一階へ下りて行った。
「町奉行、って、暴れたん自分ちゃうん?」
「そうなんだけどね」
総司くんはくすくす笑っている。
「帰ぇるぞ」
土方さんが立ち上がって、あたしたちもそのあとに続いた。