今夜は無礼講!
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振り返ると、芹沢が扇を手にして、片っ端から食器を叩き割っている。
「ひぃ~~~~~~!」
「ほら、局長の乱暴が始まった」
どこかで声があがったかと思うと、若い隊士たちはさっさと腰をあげて、部屋を後にし始める。
やがて、すっかり人のいなくなった角屋の大広間を目にして、ますます怒り心頭らしい芹沢は、よろよろと廊下に出るなり──。
メリメリッ
ものすごい音が響いて、あたしは総司くんの着物を掴んだ。
「──やっ!!!」
一喝とともに、ものすごい破壊音がとどろく。
どうやら、芹沢は階段の手すりを引き抜き(どんな怪力やねん!)、一階へ叩き落したようだった。
(ひぇ~~~~~~~!!)
総司くんに手を引かれて、階段の上から下を覗いてみると、芹沢が投げ落とした手すりで滅茶苦茶になった酒樽から、お酒が滝のように流れ出ている。
(何すんね~~~~ん!)
それでもまだ飽き足らないのか、下の階からも食器の割れる派手な音が響いてきた。
「主人(あるじ)はいないか、これへ出ろ!」
芹沢の慟哭が聞こえる。
「そ、総司くん……」
「し、黙って」
しんとした階下に、誰か現れたようだった。
(ひぃーーーー、)
(こ、殺される?!)