今夜は無礼講!
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(さて、じゃ、あたしはそろそろ帰ればええかな……)
立ち上がったあたしの手首を、芹沢が腕を掴んだ。
「どこへ行く」
「えっとぉ、これ以上ここにいると土方さんに殺されそうなんで、総司くんに連れて帰ってもらいます」
芹沢は、土方さんと総司くんを見やり、フンと鼻で笑う。
「宴はこれからだというに、帰ってどうする。
誰もおらぬ屯所で近藤と二人、顔を突き合わせているのも退屈であろう」
(ま、確かにそれはそうなんですけど、)
あたしは胸の中で苦笑いした。
「帰ることはまかりならん。
ここにおれ、局長命令だ」
芹沢は、愉快そうに声を立てて笑う。
「どうしよ、」
総司くんの袖を引く。
ため息まじりに、総司くんは肩を竦めた。
すると新八さんがやってきて、
「芹沢さん、すまねぇな。
こいつは俺が面倒みるから、あんたは楽しくやってくれ。
何と言っても今夜は総揚げだしな」
(ナイスタイミング、新八っつぁん!)
「いやいや、勝手に連れて参ったのは拙者でござる。
拙者が面倒をみるゆえ、永倉くんこそ楽しくやりたまえ」
芹沢は言うと、あたしの腕を掴んだまま、中央の席へと進んでいく。
芹沢の機嫌を損ねないためか、誰もそれ以上は突っ込んではくれなかった。