今夜は無礼講!
夢小説設定
名前変更名前の変更ができます。
※苗字は固定となっています。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
お茶を沸かしてもらおうと台所まで行くと、下働きの女の子たちが早々と夕飯の支度にかかっていた。
この時代は当然だけど電化製品が無いので、洗濯炊事といった家事に、恐ろしいほどの時間がかかる。
「お疲れさま~!」
声を掛けると、
「のぞみはん!」
若い二人が笑顔を向けた。
お膳の手伝いをするようになってから、あたしはすっかりこの二人と仲良くなっていた。
年は二つほど下だが、あたしは幼く感じられるらしく、親近感を持ってくれるようになったのだ。
「近藤さんとこに、お茶持っていきたいんやけど、」
「へぇ、ただいま」
そう言って、ささっと用意してくれる。
待っている間に、あたしはお盆に茶器をセットした。
すると、
「おう、こんなところにいたのか」
台所に男の声が響いた。
ここに入り浸るようになって知ったのだが、若い隊士が時々女の子たちをからかいにやってくる。
女の子たちも、この時代でいうと【お年頃】。
お互い楽しくやっているようだった。
今も、出掛けに気に入った娘に声を掛けに来たんだろう。
そう思いながら振り返ると、
(──げ、)
芹沢が立っていた。
「……、もう、みんな出かけはりましたよ?」
「なのにお前さんはまだ出かけねぇのかい?」
芹沢は、とぼけたような表情を浮かべた。