今夜は無礼講!
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「土方さん、のぞみ、拗ねてなかった?」
もう皆が出払ってしまったというのに、まだ玄関先で斎藤と立ち話をしている藤堂が訊いてきた。
先ほど、近藤の部屋にいたのぞみの様子を思い出しながら土方は答えた。
「──いや、そうでもなかったが」
どちらかと言えば、近藤とすっかり打ち解けて会話を楽しんでいる風であった。
藤堂は、ほっとしたように息を吐き出す。
「さっきまで俺たちに【一緒に留守番しよう】ってつきまとっててさ。
だんだん可哀想に思えてきて、やっぱり留守番しようかって一くんと話してたとこだったんだ」
確かに今朝は【えーー、近藤さんとぉ?】と渋い顔をしていた。
だから、出掛ける前に様子を見に行ったのだ。
よほど嫌がっているようなら、連れて行って隣に座らせておけばいいかと思いながら、近藤の部屋を訪ねたのだった。
なのに、すっかり打ち解けた様子で談笑していた。
(【三国志】でそれほど盛り上がったのか……)
(俺にはいつも、下らねぇ話しかしねぇくせに)
「近藤さんと盛り上がってるんなら、安心だな」
「うむ、先程は末代まで呪われそうな顔をしていたからな」
斎藤も、ほっと息をつく。
【行ってらっしゃい、土方さん】
(──にこにこしやがって)
少し憮然として、土方は雪駄に足を突っ込んだ。