今夜は無礼講!
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祖父が全巻持っていて、高校生の時むさぼるように読んだのだ。
「私は関羽が大好きでね、」
「関羽ってヒゲの人ですよね!
わたしも好きです、カッコいいですよね!」
近藤さんは、ぱっと顔を明るくする。
「そうそう!そうかい、関羽が好きかね。
そりゃあ気が合うな!」
「まあ、でも、一番好きなんは孔明ですけど」
すると近藤さんは、ちょっと嫌そうな顔をして、
「なるほど、のぞみ君がトシを好きな訳がわかった気がするよ」
「──は?」
「その上、あいつはいい男だからなぁ」
近藤さんはにやにやして腕組みした。
「ああ、そういう意味ですか」
「ひょっとして、トシの馴染みだったのかな、のぞみ君は、」
馴染み?──とは何だ。
「トシを追って、足抜けしたのかい?」
その目が【大胆だなぁ】と呆れている。
「──ちゃ、ちゃいますって、もう。そういうのんと違いますので」
「照れるな、照れるな、」
近藤さんが目尻を下げているところへ土方さんが現れた。
やはり、平助くんたち同様、スカした格好をしている。
「近藤さん、」
「おお、トシ。
たった今、お前の噂話をしていたところだ」
あたしはぎょっとした。
(このオヤジ、あたしが土方さんを好きだとか言い出さねーだろうなあ?!)
「どうせろくでもねぇ噂話なんだろ?」
「そんなことはないぞ、なぁ、のぞみ君」
近藤さんはにこにこする。
(ほうら、言わんこっちゃない)