今夜は無礼講!
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「──、あ、え、そ、そりゃあ、ちゃんとした集会だからだよ!
一人だけ変な恰好で行けねぇだろう?なぁ、一くん」
「──そ、そうなのだ。その通り、……なのだ」
あたしは、「はぁ~っ」と大きな溜息を落とす。
「なんなん、一くん。
その、バカボンのパパみたいなセリフ」
「──ば、馬鹿とはなんだ!」
「【馬鹿】ちゃう、【バカボン】や。
はぁ~、【ハジメちゃん】とおんなじ名前やのに、おつむの中はバカボンのパパとおんなじやな」
「は、はじめ、ちゃん……?」
一くんは、再び赤面して絶句した。
「はいはい、ほな、いってらっしゃいませ。
せいぜい、女遊び楽しんどいで」
あたしはひらひらと手を振って、二人の部屋を後にした。
部屋を覗くと、近藤さんは筆を手に、お仕事の真っ最中の様子。
「失礼します」
小さく声を掛けて中に入り、部屋の隅に座った。
すると、近藤さんは筆を置いて、「はあ~」と息を吐き出したかと思うと、字を書きつけた紙を高々と持ち上げ、満足そうに「うんうん」とうなずいた。
それは手紙というより、【お習字】した紙のようだった。
「──お、のぞみ君。来ていたのか」
お習字に夢中になっていて、あたしがやってきたのも気付かなかったらしい。