今夜は無礼講!
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あたしは、左之さんの引き締まった横顔を見た。
「──え、マジで?」
「そうだぜぇ」
言いながら平助くんがあたしの肩に寄りかかってくる。
「だからさ、俺が巡察に出るときはいつも、【今生の別れ】になるかもしれねぇってことなんだぜ」
横目で見ると、平助くんはにっこりと可愛い笑顔を浮かべた。
「一緒に留守番してやろうか?」
「──え、ほんま?」
「のぞみが一晩褥(しとね)を共にしてくれるな──」
あたしは、ギュウっと平助くんを向こうへ押しやる。
「いってらっしゃい、どうぞお気遣いなく!」
平助くんは「ちぇーっ」と言って、壁にもたれた。
「ところで左之さん、総司くんは稽古にこないんです?」
「──総司?」
左之さんはきょろきょろしながら、
「また餓鬼と遊んでるんだろ」
「ガキと?」
あたしの言い方が可笑しかったのか、左之さんはくすっと笑った。
「ああ、あいつは大抵壬生寺で餓鬼と遊んでるからな」
「ふうん、」
(意外、子供好きなんや)
「ま、あいつは稽古に勤しまなくとも、天才的に強ぇからよ」
あたしは「え、」と左之さんを見た。
「ま、俺たちの中で一番っていやぁ総司だろうな」
(うそやん……)