今夜は無礼講!
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「平ちゃんの相手って、誰なんですか?」
隣に座っている左之さんに訊く。
「平隊士の奴だよ」
「ふうん、」
相手は平助くんより頭ひとつ大きい。
リーチの短い平助くんは、どう見ても不利だ。
「まあ見てな。
平助は、あれでなかなか使うんだ」
「そやけど、今にもやられそうやけど……」
平助くんは、やはり防戦を強いられているように見える。
「ま、今は稽古をつけてやってる立場だからな。
相手に打ち込ませてやらねぇと稽古にならねぇだろ」
「なるほど、」
「平助!」
左之さんが呼ぶと、鍔迫り合い中の平助くんが、わずかにこちらに顔を向けた。
あたしは、手にしていたハタキを頭上で振り回しながら叫んだ。
「平ちゃ~ん、がんばーぁあ!」
平助くんは、はっとしたようにわずかに後ろに退いて、あっという間に胴を決めてしまった。
側で見ていた一くんに何事か言いつけると、こちらへ小走りにやって来る。
「のぞみ!」
あたしの隣に座ると、面を外して「暑ちぃ~~っ」と頭を振った。
「なんだよ、左之さん。
稽古さぼって何のぞみといちゃついてんだよぉ」
「さぼってなんかねぇよ、馬鹿。
俺は土方さんに頼まれて、のぞみの側についてるんだよ」
「そっか、んじゃこっちの脇は俺が固めとけば安心だな」
平助くんは、頭に巻いた手ぬぐいを取って、顔を拭いた。