団子屋の男
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「それならそうと、土方さんかて、あたしを放って行かんように気ぃつけてくれはったってええんとちゃいますか」
端正な顔が鬼の形相に変わる。
整っているだけに、よけい恐ろしくもある。
(落ちる──!)
雷が──、と思ったら、土方さんは脱力するように息を吐き出した。
「そうだったな、すまなかった」
そんなに簡単に【すまない】と口にするなんて。
あたしは拍子抜けしたような気持ちで、ぽかんとした。
反って、とても悪いことをした気分。
「帰ぇるぞ」
土方さんはぶっきらぼうに言うと、あたしの背中を押した。
「──土方さん、」
「なんだ、」
「ごめんなさい。今度から、ほんまに気を付けます」
見上げると、土方さんはまた怒ったような顔をしている。
「なんやったら、一発くらい頬っぺた叩いてくれはっても──」
「団子が食いたいなら、俺にそう言え」
(──は?)
「──ええんですか?」
「馬鹿野郎、同じことを二度も言わせるんじゃねぇ」
怒った顔は、土方さんなりの照れ隠しなのかもしれない。
あたしは、ぴょんと飛び上がって、土方さんの腕にしがみついた。
「くっつくな、馬鹿野郎。
その恰好じゃあ、野郎同士でいちゃついてるみてぇだろうが!」
「ええやないですか。こうしとかんと、またはぐれますよ?」
土方さんが駆け出す。
あたしは腕を絡めたまま、袴の裾を持ち上げて駆けた。
団子屋の男/終
土佐弁がまっことええ加減ですいません(汗)
どなたか、訳してくださる方があればうれしいことこの上ないです(汗)