屯所
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「あの……?」
(からかわれてるんやんね、もちろん)
「あの、新選組ごっこも楽しいんですけど、一旦、真面目な話し方に戻してもらってもいいですか?」
「ねえ、さっきも気になったんだけどさ、」
沖田総司に見えない【沖田総司】が上目遣いに見てくる。
「新選組ってなんなの?」
「──、」
歴史に疎いあたしが知ってる新選組を「何?」と問う人がいたなんて。
しかも、誰一人として、彼のボケにツッこむ者がいないのはなぜ?
「【土方歳三】さん、【沖田総司】さん、ですよね」
あたしは、ゆっくりと質問した。
二人は、こっくりとうなずく。
「ほんなら、新選組とちゃうんですか?」
静かに場がざわめいた。【土方歳三】が口を開く。
「俺たちは、壬生浪士組って言うんだ」
またそのグループ名か──そう思いながらも、それ以上追及するのはやめた。
「じゃ、あたしの勘違いですきっと」
──早々にここを出た方がいい。
なんか知らんが、あたしの本能みたいなものがそう訴えている。
そもそも知らない男について来たりして軽率の極みだった。
(あかんあかん、なんとかここを出んと)
そうじゃないと、明日の朝のニュースに出る羽目になる。
着物を借りたままだけど、この際そんなことは気にしていられない。
ここを飛び出して、四条通まで出よう。
もう一度、烏丸まで戻ろう。
人込みに飛び込めば、こちらのものだ。