団子屋の男
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「ちくと聞くが、おまんはその【坂本】いう男とどういう関係じゃ?」
「──へ?
関係とかはありませんよ、もちろん。写真で見ただけです」
「──しゃしん?」
「はい、なんていうか、写し絵みたいなもんです」
「ほーう、浮世絵みたいなもんか?」
「まあ、厳密に言うたら【絵】とは違うんですけど。
こう、パシャ、って撮るんです」
あたしが、昔のカメラを操作する動作を真似ると、才谷さんは、ぽんと手を打った。
「【ほとがら】のことか?!」
(──ほとがら?)
(ああ、フォトグラフからきてるのか!)
今度はあたしが手を打つ番だった。
「【Photograph】ですね?英語でしょ、それ」
才谷さんは、大げさなくらい目を丸くした。
「おまんは、まっこと物知りやにゃあ!」
「うふふ、」
「何じゃ」
「【にゃー】ってネコみたい、ふふっ」
才谷さんはあたしの頭を軽く小突いて、「大人をからかうな」と笑った。