団子屋の男
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「なに、首かしげてんだ」
「──え、べつに」
「じゃあ、なんで変な顔してやがる」
「してません。変なのは生まれつきです」
(この、クソおやじっ!!)
目の前に置かれた【冷やしうどん】にあたしは歓声をあげた。
「おおー!すごいやん!」
ちゃんと出来てる!
さっそく、ぶっかけられた出汁に麺をからめて、口へと運んだ。
「うんまーーー!!」
「そう?」
彼女は、嬉しそうに笑う。
「うん、めっちゃおいしい!」
冷たくて、出汁の味付けも本当に美味しい。
「土方さんも一口食べてみます?」
あたしは、お皿を押し出した。
「あ?──そこまで言うんなら食ってみるか」
「絶対おいしいですって。なあ?」
「へえ、食べてみとくれやす」
土方さんは、箸でうどんを掴むと、勢いよく吸い込んだ。
「──うん、うめえな」
「うれしおす!」
彼女は、またきらきらした瞳で土方さんを見た。
──けど、
「確かにうめえな」
どんどん、無くなっていっている……。