団子屋の男
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朝からずっと何か書き物をしているらしく、ときどき首を回してはため息をつく。
縁側で退屈していたあたしは、思わず言ってしまった。
「肩、揉みましょか?」
土方さんはまた、虚を突かれたように目を丸くしてこちらを見た。
余談だが、土方さんは切れ長二重の綺麗な目をしている。
普段は二枚目俳優みたいな渋い表情が多いのだが、今は見開かれた目がぱっちりして可愛い表情になっていた。
「お邪魔でしたか、やっぱり」
「──、いや。
そういうことなら頼もうか。
お前ぇの言う通り、どうにも肩が凝って仕方ねぇんだ」
あたしは敷居をまたいで部屋の中に入ると、土方さんの後ろに立った。
「ほな、失礼します」
と、掴んだ肩は、母の肩の倍くらいの分厚さがあった。
だが、言いだしっぺはあたしだ。
やっぱりやめときます──とは言いにくい。
(か(硬)った……)
肩こりで硬いのか、筋肉質だから硬いのかよく分からない。
「めっちゃ、凝ってますね」
一応そう言ってみた。
「そうか?こう、書き物ばっかやってるとなぁ……」
すでに親指が痛いし、手がつりそうだ。