団子屋の男
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<1>
身長に注目して観察していると、確かに皆背が低い。
女性はだいたい、あたしの目線ほどしか身長がない。
男性も【160センチ無いんちゃう?】て人が多く、平助君のように、あたしとあまり変わらない人も少なくない。
ずっと長身に憧れてきたけど、こうも皆から【大女】(総司弁)扱いされると、ちょっと複雑な気分。
そんな中、とびきり大きい人を見つけた。
左之さんや山崎さんもすらっと背が高いが、この人は桁違いに大きい。
今、土方さんの部屋に入って行く人は鴨居に頭をぶつけないように背を丸めて入って行く。
山崎さんは【当たりそう】だから鴨居をくぐるようにしたけど、実際はそうしなくても当たらないだろう。
けど、この人は──確実にぶつかりそう。
(背ぇ比べしてみよ)
土方さんたちの話し声が聞こえないように少し距離をとって縁側に座り、その人が立ち上がるのを待った。
しばらく待っていると、どうやら話が終わったようで、その男性は大きい身体を丸めるように曲げて土方さんに頭を下げた。
「そこで何をやってる」
(──、う)
不機嫌そうなその問は、明らかにあたしに投げかけられたものだった。