久しぶりの男前
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縁側を覗くと、総司くんの部屋はすでに灯が消えている。
足を踏み出すと、ぎしっと床が鳴った。
障子一枚分開けられた空間を覗き込むと、
(────っっっ!!!、)
二つの光と目が合って、飛び上がった。
スマホを向けると、総司くんが眩しそうに手をかざして布団の上に胡坐をかいている。
「──びっくりしたぁ、起きてたん?」
蚊帳ごしに声をかけると、不機嫌そうな声が返ってきた。
「起こされたんだよ、隣でバタバタ団扇の音がうるさいし」
いつもの総司くんに戻っている。
「──、またまたぁ!」
あたしはケラケラと笑った。
「それより、夜中に男の部屋に忍んでくるなんて、どういう了見なの?」
総司くんは不機嫌そうな声色で言う。
「──ああ、夜這いにきたわけとちゃうから安心して」
あたしが言うと、総司くんはくすっと笑った。
「咳してたから、大丈夫かなと思て」
「──別に、君のせいじゃないから気にしなくていいよ」
「うん、まあそれは気にしてへんにゃけど」
「ちょっとは気にしなよ」
あたしは、くすくすと笑う。
「君がここに来る前に引いた夏風邪の咳がなかなか収まらないだけだよ」
「ああ、そうなんや。咳って、長いこと残るもんな」
「うん、」