久しぶりの男前
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「のぞみちゃん、なんか俺に怨みでもあるのかィ……?」
新八さんが歯を食いしばった。
「え、……あ、ごめんなさい。
思たこと、そのまま言うてしもた、あっははは!」
「平助!俺のカミさんに手ぇ出すな、この野郎!」
「るっせぇ!
なんで、のぞみが新八っつぁんのカミさんなんだよぉ!」
「この間、固めの盃交わしたの見てただろお前ぇ!」
「新八っつぁんがうるさいから、のぞみはお愛想で一口飲んだだけだったぞぉ!」
「なんだと、ちびすけぇ!」
二人のすったもんだが始まったが、いつものことですっかり慣れてしまっている。
左之さんが一升瓶を抱えて、こちらにやってきた。
「四人で飲もうぜ」
そう言って、あたしたちの湯飲みにお酒を注いた。
でも、考えてみたら、あたしはそもそも【ここ】にいてはおかしい存在なんだから、誰かを好きになったりしたら駄目なのかもしれない。
──というか、好きになってもいいけど、結婚とかそういうのはしない方がいいんだろう、きっと。
(そやけど……)
(それって、歴史的重要人物と違(ちご)たらええかな……)
例えば、あたしの好きな【赤穂浪士】とかやったら、すでに皆が知りに知り尽くしている。
そんなところに突然、妙なオナゴが登場すればやっぱりおかしいだろう。
それが、みんなの知ってる【新選組】でも同じことが言えるかもしれない。
(この人ら、【浪士組】やもんな……)
(てことは、あたしが山崎さんを好きになっても、別に歴史上は影響ないってことか……?)
むふふふん、と顔を緩めると、ぎゅーーーーーっと頬を引っ張られた。