久しぶりの男前
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「あ、分かります!」
「根っからの町っ子や」
山崎ははにかむように笑った。
「そや、鍼のお医者さんなんですか?」
「おと(父)んがな」
山崎は、杯を口に運びながら言った。
「っていうか、武士じゃないん?」
あたしは隣の平助くんに控えめに訊いた。
「うん、ここは身分は関係なく【やりたい】って奴は能力さえあれば入れるからね。
実際、山崎くんはすごく有能だし」
山崎の顔を見ると、彼は眉を上げてみせた。
そういう仕草もいちいちカッコいい。
でも嫌味のないカッコ良さだ。
彼はしばらく左之さんや新八さんと話をしたのち腰を上げた。
「ほな、そろそろ行くわ」
「仕事か?」
左之さんが山崎を見上げる。
「いや、今日は久しぶりにゆっくりするわ。ずっと戻ってへんかったさかい」
「いつも大変だな。けど、頼りにしてるぜ」
左之さんの言葉に山崎は笑みをを浮かべると、部屋を出て行った。
山崎の背中を見送っていたあたしの背中に、左之さんの声がかかった。
「ああいうのが好きか?」