久しぶりの男前
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「うん?」
山崎は小首をかしげて、
「ああ、ちょっと用があって出かけてたさかい」
「山崎くんは監察方だからさぁ。結構いないことが多いよね」
平助くんが言った。
「かんさつがた?」
「うん、敵を調べたりとかする係」
(スパイみたいなもんか……)
「へぇ、かっこいい!」
あたしが言うと、山崎はふっと笑った。
山崎には左之さんとは違った男っぽさがあって、それがとても素敵だ。
(そやから、騙されてんかなーー)
それに【こっち】に来てから、京都にいるのに江戸弁(?)に囲まれてたから、久しぶりに聞く大阪弁は耳に心地よい。
「山崎さんは、大阪のどこ出身ですか?」
山崎はあたしを正面から見て、
「高麗橋て分かるか?」
「こうらいばし?」
正直、大阪の地理に明るいわけではない。
(淀屋橋とか天満橋やったらわかるけど……)
と言っても、駅を知ってるだけで、大阪のどの辺なのかはよく分かっていない。
「市内ですか?なんか目印になるもんとかあります?」
「そやなぁ……。大坂城の近く、言うたら分かるか?」