久しぶりの男前
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山崎は輪にそってぐるりと部屋の奥へ行き、左之さんと新八さんの間に座った。
ちょうど、あたしの正面だ。
「すっかり溶け込んでるみたいやな」
新八さんにお酌してもらいながら、目だけあたしに向けた。
(やっぱり、男前やな)
「はい、仲ようしてもうてます」
「俺が声掛けたときは、【すぐそこが家や】言うとったのにな」
山崎はからかうように言った。
「そやから、あの時は、こんなとこ戻ってきたら殺されるか、強姦(おか)されるか、監禁されるかやと思たからです!」
「酷いなぁ、俺ら、心配しとっただけやったのに」
「すいません」
「ほんで、まだ置屋には見つかってへんのんか?」
山崎のその言葉に座がしんとする。
「──まあ、いいじゃねぇか、その話は」
そう言ってくれたのは、左之さんだ。
「心配してんねんで?連れ戻されたら可哀想やさかいに」
「見つかったって、俺たちが返さねぇさ」
新八さんがムキになった。
「まあ、それやったら安心やな」
山崎は杯を一口であおった。
それにしても、この10日で山崎を見るのはこれが初めてだ。
「山崎さん見るのって、あれ以来初めてですけど、ずっと前川さんとこにいはるんですか?」