久しぶりの男前
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ここへ来て早や十日。
すっかり慣れて、マイペースな毎日を過ごしている。
あの後【失し物は見つかったか】と一くんが心配そうに声をかけてくれたが、スマホのバッテリーなら心配はない。
珍し物好きな父のお陰で、あたしのバッテリーはソーラー式の充電器なのだ。
いつも変なものばかり買ってきて家族のひんしゅくを買っている父だが、今回ばかりは父のお陰で命拾いした(スマホが)。
「あれぇ、山崎くん!」
平助くんの素っ頓狂な声に後ろを振り向くと、例の男前山崎がいた。
「ああっ、あたしを捕まえた人や!」
ほろ酔いのあたしは山崎に指を差した。
「今日はご機嫌さんなんやなぁ」
山崎はにっこり笑って、こっちへやってくる。
「一緒に飲みます?」
あたしが言うと、山崎は笑みを浮かべたまま、
「ほな、まぜてもらおかな」
鴨居を避けるように少し頭を下げて、あたしたちが車座になっている左之さんの部屋に入ってきた。
決められているわけではないが、あたし達が座る場所はほぼ決まっていた。
あたしは縁側を背に座り、右隣は平助くん。
平助くんの向こう側に一くん。
あたしの左隣に総司くんがいて、同世代カルテットの群(むれ)が出来ている。
こう並んでおくと、酔った新八さんが面倒くさくなってきた頃合いを見計らって、この4人で車座になることが出来るし、こっそり席を立って、平助くんたちの部屋へ逃げることも出来る。