始まった日々
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一瞬、むっとした顔をしたかと思うと、総司くんはすっくと立ち上がった。
「ほら、おいで」と、両手を差し出す。
「──え?」
左之さんに抱かれているあたしの両脇に手を差し込んだかと思うと──。
子供を抱き上げるみたいにひょいと持ち上げて、自分と向かい合わせに抱いてお尻の下に腕を回した。
(──ちょ、なにこれーーーー!)
「ほら、ちゃんと抱き着いてくれないと、落っことしちゃうよ」
あたしの手首をつかんで、自分の首に絡みつける。
「おあ!?総司、なんだよそれ!ずるいぞ!!」
(平助くん、ずるいとか、そういうことじゃなくて!)
「僕は普段子供しか抱かないから、これしかできないんだよ」
総司くんは言うと、すたこらと平助くんから逃げ出した。
「総司ーーっ!!」
(お、落ちるー!!)
仕方なく、あたしは両腕と両脚をしっかり総司くんに巻き付けた。
そんな感じで総司くんを先頭にドタドタと、全員が縁側を走り出したものだから──
「なんだ、どうした!」
土方さんが自室から飛び出した。